唐突に。
新作ラッシュでございます…!
今回4作品作ったのですが、
ブログやインスタに画像媒体として露出するのは
この”春雨”と
明日UPする”kyou -穴凹-”の2作品のみとなりそう。
そんな未公開の作品が割とあったりします。
残り2作品は藍rishのサンプルにて是非ご覧くださいませ♡
”春雨”
しとしとと静かに降る雨。
足元を濡らす。
傘の淵から滴り落ちる。
朝露。
霞む景色。
街のネオン。
もう、雲が晴れ行く。
水たまりに映る青空。
雫が落ち広がる波紋。
光。
1.名
2.情景
3.心象風景
私が作品に落とす時に
「入口」となる3つの扉。
今回は2番の「情景」を開きました。
いや、「名」でもある。
去年のちょうどこの時期、
藍rishのオープン前。
初めてネイルを「作品」とし
「名」を与えたのが”春雨”でした。
今回の作品とは全く違う。
まだまだ世界観の浅い
未熟な自分のセルフネイルに、
名を与えた。
あの時思ったこと、
「来年のこの時期に
同じ名の作品を私が作ったら
どんなものが出来上がるんだろう」
過去の私の希望を見せてあげようと思った。
あの時の私にとって
雨はあまりにも冷たく
騒々しくて、
慌ただしい毎日の雑音でしかなかった。
紛うことなく人は変わるもので。
こんな明るい作品が作れるようになったのね、と
作りながら自分を慰めたり。
前から幾度となく書き留めていることですが、
私は季節の匂いが分かる。
春の匂い、夏の匂い、秋、冬。
それぞれ毎年訪れるのですが
どんなに繰り返しても、私は好きで。
2016年の春はとっくに到来しており、
朧月夜の街を自転車で走っていた時に、
あぁ春の匂いだな、と
自転車から降りて
ハンドルを押して歩いた。
「春の匂いってどんな匂い?」と
よく聞かれるのだけれど、
「匂い」ほど表現が難しいものはなくて。
感情的に言えば、もっとも寂しい匂いの季節が春なんです。
逆に胸をつんざくような興奮と躍動を感じるのが冬。
夏は胸一杯に空気を閉じ込められる。
秋は甘い。
やっぱり上手に表現できない。
だから、作品に落としたのかも。
何かを表現する時に必要な情報は
一つだけとは限らない。
もちろん表現するための媒体も
一つだけとは限らないけれど、
今の私を表現するためには
この小さなキャンバスに最大限の想いを乗せて
色合いや筆の置き方、光の扱い方、
そんなディテールまで丹念に作り込むこと。
水たまりのような水滴のような宝石のような、
こちらのパーツはもちろん手作りです。
色替え用にピンク×ゴールドver.も御用意しました。
きっと暖色にしても世界観は崩れない。
パーツのみの撮影もしたいな、
これパーツだけでも本当に綺麗なんです。
毎度新作をUPすると
人気で連発する作品が必ず出没するのですが、
この子はどうかしら。
梅雨の時期にもぜひおすすめ♡
あ、今更ですが
春雨・はるさめと読みます。
はるさめ食べたい。笑