名古屋市伏見駅から徒歩2分。世界初、漆や螺鈿七宝などを爪に施す伝統工芸ネイルサロンです。
BLOG
2016.02.26

春雨

唐突に。

新作ラッシュでございます…!

 

今回4作品作ったのですが、

ブログやインスタに画像媒体として露出するのは

この”春雨”と

明日UPする”kyou -穴凹-”の2作品のみとなりそう。

そんな未公開の作品が割とあったりします。

残り2作品は藍rishのサンプルにて是非ご覧くださいませ♡

 

”春雨”

 

 

春雨 2

春雨 6

 

 

しとしとと静かに降る雨。

足元を濡らす。

傘の淵から滴り落ちる。

朝露。

霞む景色。

街のネオン。

 

もう、雲が晴れ行く。

水たまりに映る青空。

雫が落ち広がる波紋。

 

光。

 

 

春雨 5

春雨 4

 

 

1.名

2.情景

3.心象風景

 

私が作品に落とす時に

「入口」となる3つの扉。

今回は2番の「情景」を開きました。

 

いや、「名」でもある。

去年のちょうどこの時期、

藍rishのオープン前。

初めてネイルを「作品」とし

「名」を与えたのが”春雨”でした。

今回の作品とは全く違う。

まだまだ世界観の浅い

未熟な自分のセルフネイルに、

名を与えた。

 

あの時思ったこと、

「来年のこの時期に

同じ名の作品を私が作ったら

どんなものが出来上がるんだろう」

 

過去の私の希望を見せてあげようと思った。

 

 

春雨 9

春雨 8

 

 

あの時の私にとって

雨はあまりにも冷たく

騒々しくて、

慌ただしい毎日の雑音でしかなかった。

紛うことなく人は変わるもので。

 

こんな明るい作品が作れるようになったのね、と

作りながら自分を慰めたり。

 

前から幾度となく書き留めていることですが、

私は季節の匂いが分かる。

春の匂い、夏の匂い、秋、冬。

それぞれ毎年訪れるのですが

どんなに繰り返しても、私は好きで。

 

2016年の春はとっくに到来しており、

朧月夜の街を自転車で走っていた時に、

あぁ春の匂いだな、と

自転車から降りて

ハンドルを押して歩いた。

 

「春の匂いってどんな匂い?」と

よく聞かれるのだけれど、

「匂い」ほど表現が難しいものはなくて。

感情的に言えば、もっとも寂しい匂いの季節が春なんです。

逆に胸をつんざくような興奮と躍動を感じるのが冬。

夏は胸一杯に空気を閉じ込められる。

秋は甘い。

 

やっぱり上手に表現できない。

だから、作品に落としたのかも。

 

 

春雨 1

 

 

何かを表現する時に必要な情報は

一つだけとは限らない。

もちろん表現するための媒体も

一つだけとは限らないけれど、

今の私を表現するためには

この小さなキャンバスに最大限の想いを乗せて

色合いや筆の置き方、光の扱い方、

そんなディテールまで丹念に作り込むこと。

 

水たまりのような水滴のような宝石のような、

こちらのパーツはもちろん手作りです。

色替え用にピンク×ゴールドver.も御用意しました。

きっと暖色にしても世界観は崩れない。

パーツのみの撮影もしたいな、

これパーツだけでも本当に綺麗なんです。

 

 

春雨 7

春雨 3

 

 

 

毎度新作をUPすると

人気で連発する作品が必ず出没するのですが、

この子はどうかしら。

梅雨の時期にもぜひおすすめ♡

 

あ、今更ですが

春雨・はるさめと読みます。

はるさめ食べたい。笑

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