名古屋市伏見駅から徒歩2分。世界初、漆や螺鈿七宝などを爪に施す伝統工芸ネイルサロンです。
BLOG
2015.07.24

海月

はじめましてのお客様。

藍rishのカーテンや行灯に使われている生地を染めてくれた、

まり木綿さんのブログより、

ご予約を頂きました。

 

”海月”

 

海月2

 

 

写真の、手の下に敷いているのが、

まり木綿さんの手ぬぐい、「海月」。

濃紺に、ぼんやりと揺れる様に浮かぶ染め模様。

 

海月とかいて、くらげ。

なんだか不思議♡

 

ベースの色から、

柄の配置から、

何から何までこだわって。

 

「ちょっと、柄の位置違うかも。」

「もう少し、こっちよりかも。」

「柄の数、ひとつ減らそうかな。」

はじめましてなのに、

素直に正直に、そうご注文くださるS様。

私はそれがとっても嬉しくって。

 

「言えない」を「言いたい」に。

だから最後はしっかり思った以上の完成度。

 

 

海月1

 

 

藍rishも大好きなまり木綿さんを、

だいだいだいすきなS様。

まり木綿さんへの愛を、

いーーっぱい語ってくださいました。

 

一点ものの、手染めのてぬぐい。

人の手で染められたもの。

全てがオリジナルで、

同じものはもう絶対に二度と作ることはできない。

一発勝負・

 

作り手の温度が伝わるから、感動する。

業種は全然違うけれど、

私の提供している技術と、それは似ているような気がして。

 

 

海月4

 

 

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、

「海月」ぼ描写の他に、

実は最後の最後にちょこっとだけ付け足したものがあります。

錆び金の破片。

 

アートが終わって、

S様は首をかしげます。

「うーん、うーん。」

「なんか、なんだかなぁ、

足りないような、これでいいような…

うーん、」

 

ふたりして「うーん」。
S様はスワロフスキーやスタッズの装飾じゃないんだよなぁ、

和なんだよな、和。

でも海月のアートを壊すほど破壊力のあるパーツなんて乗せられないし、

うーん。うーん。

 

あ!

 

海月3

 

 

 

ビビ!と思い浮かんだのは、

錆び金の破片。

実はこれはネイルパーツ屋さんにはないもので、

でも私の大好きな愛用品。

 

ちょっと一回乗せてみてもいいですか?

と許可を得て、

S様にご確認をいただくと…

 

「そう!!!

そうなの!!

これこれ!!

そっか、この金色を待ってたんだね、

この子。」

 

それを聞いて、私はもう嬉しくって嬉しくって。

バシっと決まるもの。

ガシっとハマるもの。

最後の、ちょびっとのアクセント。

これが重要なんですよね、

優しすぎず、強すぎず。

甘すぎず、辛すぎず。

 

はじめましてで、バッチリリンク。

お客様の「これを待ってた」を、

汲み取るのが、私のお仕事。

 

 

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