お電話でご予約を下さったK様♡
なんだか元気がなさそうで
事情をお伺いしてみたところ
失恋したとのこと。
「こんな辛い時に
愛理さんと藍rishに出会えてよかったです!
明るいネイルをして清らかな気持ちになりたい。」
そんなお言葉をいただいて。
お電話を頂いた翌日のご来店。
”日向”
シンプルがお好きなK様。
元気の出る「赤」で、
ご希望のお題は「太陽」でお任せ。
秋らしいボルドーと
ニュアンスアートで
白黒つかぬ曖昧なライン。
アートの指のみマットコートで
光沢のない仕上がりに。
「こう」と決まったものは一つもなくて、
光を射すように
道筋を照らし出してくれますように。
失恋は恋を失うと書くけれど、
本当は得たものの方が大きくて。
次に進むためのステップとして
前を向くことのできる強さを。
生きてるのに
二度と会えないかもしれない。
ひとつ恋が終わった時の
得体の知れない恐怖とか、
喉に引っかかる苦しみとか、
誰だって経験のあるものかもしれないけれど
その気持ちを誰かと100%共有することは出来なくて
人は皆一人だと思ったり。
支えてくれる友達や周りの人への
感謝の気持ちを知ることができたり。
ぽろぽろ涙をこぼすK様。
自分を責める姿にすら
「かわいいな」なんて感じてしまう。
私はただ爪に光を施す。
ネイリストってほんと
特殊なお仕事だなと思う。
長時間一対一で
お客様と面と向かって
手に触れて
会話をする。
占い師さんでもカウンセラーさんでも
こんな密接に関わることはないんじゃないかな。
わからないけど。
その手の温度とか、声の抑揚とか
私はそれを全て余すことなく受け入れながら、
その人の人生の断片を
カタチにしていく。
彼氏ができたと
嬉しそうに報告をしてくれたK様を思い出しながら
また素敵な人が現れますようにと
願いを込めて。
「このタイミングで愛理さんに出会えてよかった」
そう言って下さったK様。
いつもいつもいつも
いつだって、
本当に救われているのは私の方。
私、ネイリストやっててよかったなぁ。
微力でもお客様の背を押せたなら
笑顔の時間を作ることができたなら
辛いとき、爪先を見て
前向きな気持ちを思い出してくれたら。
もうそれだけで十分すぎる。
私はきっとこれからもネイリストを続けていくんだろう。
ネイリストとしての私が一番
私が私らしく在れる。
K様、
次はどんなネイルになるかな♡
次回はもっと笑顔のK様とお会いできますように♡