名古屋市伏見駅から徒歩2分。世界初、漆や螺鈿七宝などを爪に施す伝統工芸ネイルサロンです。
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2015.10.10

日向

お電話でご予約を下さったK様♡

なんだか元気がなさそうで

事情をお伺いしてみたところ

失恋したとのこと。

「こんな辛い時に

愛理さんと藍rishに出会えてよかったです!

明るいネイルをして清らかな気持ちになりたい。」

そんなお言葉をいただいて。

お電話を頂いた翌日のご来店。

 

”日向”

 

 

加藤様 3

 

 

 

シンプルがお好きなK様。

元気の出る「赤」で、

ご希望のお題は「太陽」でお任せ。

秋らしいボルドーと

ニュアンスアートで

白黒つかぬ曖昧なライン。

アートの指のみマットコートで

光沢のない仕上がりに。

「こう」と決まったものは一つもなくて、

光を射すように

道筋を照らし出してくれますように。

 

 

加藤様 2

 

 

 

失恋は恋を失うと書くけれど、

本当は得たものの方が大きくて。

次に進むためのステップとして

前を向くことのできる強さを。

 

生きてるのに

二度と会えないかもしれない。

ひとつ恋が終わった時の

得体の知れない恐怖とか、

喉に引っかかる苦しみとか、

誰だって経験のあるものかもしれないけれど

その気持ちを誰かと100%共有することは出来なくて

人は皆一人だと思ったり。

支えてくれる友達や周りの人への

感謝の気持ちを知ることができたり。

 

ぽろぽろ涙をこぼすK様。

自分を責める姿にすら

「かわいいな」なんて感じてしまう。

私はただ爪に光を施す。

 

 

加藤様 4

 

 

 

ネイリストってほんと

特殊なお仕事だなと思う。

長時間一対一で

お客様と面と向かって

手に触れて

会話をする。

占い師さんでもカウンセラーさんでも

こんな密接に関わることはないんじゃないかな。

わからないけど。

その手の温度とか、声の抑揚とか

私はそれを全て余すことなく受け入れながら、

その人の人生の断片を

カタチにしていく。

 

彼氏ができたと

嬉しそうに報告をしてくれたK様を思い出しながら

また素敵な人が現れますようにと

願いを込めて。

 

 

加藤様 1

 

 

 

「このタイミングで愛理さんに出会えてよかった」

そう言って下さったK様。

いつもいつもいつも

いつだって、

本当に救われているのは私の方。

私、ネイリストやっててよかったなぁ。

微力でもお客様の背を押せたなら

笑顔の時間を作ることができたなら

辛いとき、爪先を見て

前向きな気持ちを思い出してくれたら。

もうそれだけで十分すぎる。

私はきっとこれからもネイリストを続けていくんだろう。

ネイリストとしての私が一番

私が私らしく在れる。

 

K様、

次はどんなネイルになるかな♡

次回はもっと笑顔のK様とお会いできますように♡

名古屋市伏見駅から徒歩2分。世界初、漆や螺鈿七宝などを爪に施す伝統工芸ネイルサロンです。