名古屋市伏見駅から徒歩2分。世界初、漆や螺鈿七宝などを爪に施す伝統工芸ネイルサロンです。
BLOG
2016.02.05

紡ぐ

唐突に新作ラッシュ。笑

去年作った新作は載せずに最近作ったばかりの作品をアップする。笑

「作りたい」が急に訪れるもんだから。

「作れない」も急に訪れるんだけど。笑

年が明けてから新作作りに戸惑っていました。

「作りたい」に忠実に従ってみたら

本当に作りたい作品は後回しになってしまった。

前に載せた未完成の絵は、

未完成の形が完成なのかな。

いつか形にできたらいいな。

 

 

”紡ぐ”

 

紡ぐ 2

紡ぐ 7

 

 

和綿から糸を取る。

指で丁寧に紡ぎ出す。

そうして生み出される糸、1本1本に

魂と精神を宿して。 

 

 

紡ぐ 6

紡ぐ 5

 

 

突如脳裏をよぎった「糸紡ぎ」。

みなさん糸紡ぎってご存知ですか?

「糸車」を使用し、和綿(コットン)から糸を紡ぐのですが、

その光景そのものがとっても美しいんです。

ふわっふわの綿から伸びる1本の糸を

指で紡ぎながら糸車の滑車を回し

木製ボビンに巻いて行くのです。

 

 

紡ぐ 9

 

 

現代では「糸」なんて100円ショップにも売っていて

何も珍しいことなどなく、

「糸」そのものが商品として売り出されています。

だけど昔は和綿から糸を引き抜いて

指で1本1本紡ぎだしていたんですよね。

私はもちろん糸紡ぎになど挑戦したことはなく、

とりあえず「糸紡ぎ」で動画検索し

その様子を何時間もぼーっと眺めながら、

なんて美しいんだろうと思い。

「あ、糸紡ぎたい。」

思ったら行動は早い。笑

東京で糸紡ぎ体験ができるカフェを発見!

2月末、29日に東京へネイルのお勉強をしに行く予定だったのですが、

たまたまそのイベントが28日に行われるとのことで、

早速予約取りました。

糸、紡んできます♡笑

 

”Want”を惜しみなく”Do”に。

 

 

紡ぐ 8

紡ぐ 1

 

 

実際に糸を紡いでみたら

「ちがうちがーーう!」

ってなって手直ししてしまいそう。笑

だけど「知らない」から作れる作品もあるのでしょう。

この作品にも、今の私を紡ぎだしました。

 

ゆったりとした時間の中で

カラカラと回る歯車の音を聴きながら

糸を紡ぐってこんなかな、なんて。

 

毎度毎度作品を作るとき、対象となるものは違って。

抽象的な情景だったり、

実在するものだったり、

心象風景であったり、

物質的に存在するものであったり。

だけどそのどれもに共通しているのは

やっぱり「美しさ」なのかなって。

「美しい」もの、こと、存在、

それを丁寧に形に落としこむ。

それが私のやるべきこと。

 

 

紡ぐ 3

紡ぐ 4

 

 

最初はがむしゃらにただ作りたいものを作っていた。

そこに意味を乗せて名を与えて。

だけど今、明確に見える何かを

私はしっかり形に残せているような気がします。

 

自分のやるべきことが

ちゃんと見えているって嬉しい。

地に足のつかない意味のわからない言葉の羅列を見ても

人の心を動かすことはできない。

何を表現したいか分からない、私は神の使いです、なんて

胡散臭いことも言いたくない。

私には作りたいこと、表現したいものが

明確に見えている。

それが見えている限りは作り続けよう。

 

作品は人の心とともに存る。

「ただそこに佇んでいる」だけのものは、芸術ではないと思う。

もっともっと追求していきたい。

 

PS.糸紡ぎ体験のレポもお楽しみに♡笑

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