良いお年を、ぶりのブログです。笑
ああ、感慨深い。
今日で藍rishは9周年を迎えました。
9周年…小学1年生の子が中学3年生になるような月日が流れたのか。
おっきくなったねぇ、と親戚の子供に言うような気持ち。
どうだった？この9年何があった？楽しかった？
ブログを書くためにこの質問を投げかけては、
なんだか泣きそうになって考えるのを中断する。
特にお客様たち一人一人とのこれまでを今振り返ってしまったら、
もうとてもじゃないけどブログなんて書けないから。
ほとんどのお客様が5〜7年以上のお付き合い。
3週間ごとに会ってるんだから。友達よりずっと会ってるんだから。笑
一旦頭の隅へ。まだ今はお別れなんて想像したくない、ほんとに。無理。笑
そんなことを1週間ほど繰り返して、
結局当日を迎えて、綴っています。
藍rishを立ち上げた頃、
私は24歳でした。
20歳で大学を中退して、ちょっぴり腐って、
21歳でネイルサロンに勤め、それはもう態度のでかい口の減らないピリピリと全身の毛を逆立てたような生意気なスタッフだった。
23歳の時に1年だけオーダーウェディングドレスのデザインの仕事をさせていただき、
24歳、9年前の今日、藍rishをオープンしました。
その当時の私は負けん気の強い、触れば尖るハリネズミのような小娘で、
臆病で力はないくせに口は達者で、
謎の根拠のない自信だけはどこからか湧き上がり、
やる気と根性だけでなんでもできるって、そう信じて疑わなかった。笑
独立した当初、
「他の誰にも作れない作品」とかオリジナリティが、
喉から手が出るほど欲しかった。
その当時有名なネイルアーティストの先生たちを
心の中でライバル視しながら（何て生意気な。笑）
私の方が私の方がって、燃えて燃えて、
闘争心と認められたい気持ちが原動力だったような気がする。
不思議と集客とか売り上げとかは何も心配してなかった。
絶対後からついてくると思ってた。
だから本当に、純粋に、当時の私にとってこの藍rishという場所は創作の場であり、闘いの場だったように感じる。
あの走り出し方は「24歳の私」だったからこそできたことだって思う。
だって有り余ってたから。湧き上がる情熱が。
当時ガムシャラに毎日を走り抜けていた自分を思い出しながら、
その空間ごと見下ろすような気持ちで振り返ってみた。
まさか9年後、ニューヨークに移住することになるなんて思いもしなかったなって。
もうほんと、人生って何が起こるか分かったもんじゃない。
なんなら子供がいて結婚してることすら全く予想もできなかったし、
その家族ごとアメリカに移住しようだなんて
1ミクロンも想像していなかった未来が、今。
すぐそこに迫っている。
前にもどこかに書いたような気がするんだけど、
2年前、初めてロサンゼルスに滞在した時、
お世話になったお友達の、学生の息子さんに
「なんでその歳になってアメリカに移住しようと思ったんですか？」
と聞かれた。
うんそうだよね、まぁまぁ遅いよね。笑
みんなもっと20代前半とかで学生ビザ取って行くってパターンが多いよね。
そしたらもっと早くスタート切れて、独り身で身軽で、
今ほど苦労せずに渡米できたかもしれない。
でも私には日本で踏ん張ったこの9年が、人生で1番楽しい時間だったんだ。
たくさん泣いてたくさん笑ってきたんだ。
いっぱい挫けてその度何度も立ち上がってきたんだ。
たくさん出会ってたくさん別れてきたんだ。
人を信じて信じられなくなってまた信じて、ようやくまともにまた誰かと仕事ができるようになったんだ。
守るべきものができたからこそ、より足元を固めながら前へ進んで行けるようになったんだ。
ずっと何者かになりたくて必死に、必死に、ここまでいろんな経験を積んで、
そして今またゼロから始めようとしてるんだ。
この新たなゼロは、これまでの100なんだ。
だから、すごく価値のあるゼロなんだよ。
常々、振り返るたび、
全てのことに感謝の気持ちしかないと、何度も何度も気づかされる。
この9年間、私の生きる場所は藍rishだった。
どこよりも居心地が良くて、苦楽の全てをここで過ごした。
まだ今は去ることなんて考えたくないから、
ひたすらにありがとうの気持ちで、このブログを書いています。
まだまだ文字に起こし足りないんだけど、
ほんとにいよいよ泣きそうだから、笑
しんみりするにはまだちょっと早いし
あと今更だけどVISAが無事に発行されるまで本当に移住できるかほんとわからないし、笑
これで行けませんでしたってなったら洒落にならないんだけど、まあその時はその時なんだけど、
ひとまずは、9周年。
明日から10年目を歩き出すので、
これまでと変わらない。ご縁を大切に、感謝の気持ちを常に持って。
毎日を噛み締めながら、過ごしていきます。
素敵な9年間をありがとう。
藍rishと出会ってくださった全ての方へ、愛を込めて。
