年々1年が早く過ぎていきますね。
なんだか今年の年末は、これまでになくゆっくりのんびりと過ごせているので、久々にブログに少し振り返りを綴らせていただきます。
ネイリストとか経営者とか関係なく、なんとなく「私自身」の言葉を残しておきたいと、そんな気持ちなのでかなり自分語りな内容になります。
でもまぁせっかくのブログですから、インスタやSNSでの発信よりももっともっと深い「本心」を曝け出しちゃいます!笑
2023年の振り返り
この1年間は大きく分けて2つのプロジェクトに力を注いできました。
・伝統工芸ネイル展示会 一 ichi
・アメリカ移住に向けてより具体的に
伝統工芸ネイル展示会 一 ichi
本当に丸っと1年掛かりで取り組んできた、人生初の試みの展示会。
伝統工芸ネイルファンの皆様だけでなく、藍rishのお客様や友人、家族も駆けつけてくれて、本当に楽しい2日間となりました!
この2日間を迎えるまでの苦労は、開催を決めた頃に想像していた20倍(大袈裟ではなく笑)は大変なものでした。
オンライン上での企画や、大手のメーカーさんやディーラーさん任せの企画ではなく、初めての主催。
会場はもちろん、全関係者との打ち合わせや意見の擦り合わせ、仲間たちとの方向性の打ち合わせ、私自身の気持ちのコントロール。
集客や売り上げを考える以前に考えなければならないことが山積みで、こんなに手間と時間がかかるものなのかと心底痛感しました。
何より実感したのは自分の経験値の無さ。
これまでこの業界の中では様々な経験をさせていただいてきた方だとは思っていましたが、展示会は全くの別次元での活動。
もうもう、何度も心が挫けそうになって、今だからこそ言えるけれど「展示会なんて企画しなければよかった」と、自分自身に嫌気がさすこともありました。
ネガティブ過ぎるし協力してくれている人たちに申し訳なさすぎて誰にも言えなかったけど、ほんとに何度もそう思った。
大きな規模の企画になると、どう動いても全ての人に100%納得してもらうことはできない。
ならば最終的には自分の信じる道を強く信じて突き進むしかない。
もうここに尽きるなと、今振り返ってみてもやはりそう思います。
ここのメンタル的な部分がめちゃくちゃ鍛えられました。笑
展示会のような大きな催しはこの先数年間は開催することはできませんが、この経験値はこの先の人生で大きな財産になる。
「誰に何を言われようと自分を信じて前へ進むこと」、ここが私個人にとっては何よりも大きな収穫でした。
八方美人を卒業しなければいけない。
2023年は私という人間にとってそんな1年だったかもしれない。
もちろんTPOに合わせて臨機応変に対応して行かなければならないけれど、それはもちろん大前提だけれど、
自分を信じる心を強く持っていなかったら、展示会は開催できなかったと思います。
そして結果迎えた展示会は「本当にやってよかった」と心から思えるものでした。
その景色を見るためには、何より自分を信じる力、すなわち「自信」が必要でした。
私が自分を信じることができたのは、私を支えてくれた人たちのおかげ。
時には私以上に深く考えてくれ、感情に寄り添い、笑い、怒り、喜び、そういう時間を共にしてくれた仲間や応援してくれる人たちがいたから。
良いも悪いも建前ではなく本心で向き合ってくれた人たちがいてくれたから。
本当にしんどい時に寄り添ってくれた人のことを、私は絶対に忘れません。
一生大切にします。誓います。
アメリカ移住に向けてより具体的に
展示会に向けての活動が大きくて、あまりご報告ができていなかった移住に向けてのお話。
「アメリカに移住したい!」と思い始めてから、丸っと3年半が経とうとしています。
3年半、ずっとずっと追いかけ続けてきた夢。
今や目的はアメリカに移住することではなく、その2歩3歩先にあります。
今年10月、展示会のなんと2週間前に10日間渡米しました。
正直出発する1日前までは「なぜ今にした?」と自分に何度も問いました。笑
渡米前は安定の不安との戦い。
去年からの2年間で3回目の渡米となりましたが、今回は展示会前の大事な時期に行っちゃって大丈夫!?という不安がとてつもなく、ほんとに震えた。笑
しかしアメリカに到着してすぐ、「今でよかった」と心底思いました。
心身共にかなり疲弊していた中の渡米、正直体力的にはキツかったけど心がデトックスされた感覚。
本当に驚くほどクリアになって、すっごくポジティブな気持ちになったことを覚えています。
それはNYで出会い友達になってくれた人たちのおかげ。
私が普段陥りがちのネガティブマインドや不安精神を、にっこり笑って「大丈夫だよ!」と明るく跳ね返してくれる、そんな人たちに本当に救われました。
そしてアメリカに行って友達と話して気づいたこと。
私はちょっと頑張りすぎていたってこと。いつも頭の中が仕事のことでいっぱいすぎたってこと。
たまには頭を真っ白にして仕事のこと忘れてただ海をぼーっと眺めたり、音楽を聴いて陽の光を浴びながら目を閉じたり、そういう時間を作らないと、自分が疲れていることにも気づけない。
実際にその時そんな状態だったから、本当に救われた時間でした。
仕事が好きだから、毎日の習慣だから、もう当たり前だから、
そんな風に日々を忙しなく過ごしていると、見落としているものがたくさんあるということに気づきました。
そういうことに気づかせてくれるのがアメリカであり、旅であり、
今いる場所から物理的に距離をとって、何者でもない自分で在る時間を作ることの大切さ。
これがなかなか頭でわかっていても、できない!笑
でもここに気づけただけでも、私にとっては大きな変化でした。
話が逸れましたが、移住についてもかなり具体的になってきました!
今は弁護士さんに正式に依頼をして、VISAの取得に向け動いています。
希望的見通しでは、来年の7月か遅くとも8月には移住完了している状態がベスト。
VISA取得に向けて動いてみて、これも自分一人の力ではできないことなんだなと改めて感じました。
「著名な人」から「この人はアメリカに住むにふさわしい、アメリカに貢献できる人材です」と推薦状を書いてもらわないといけない。
自分でどれだけ実績を残しても努力しても、人との繋がりや応援してくれる人がいないと、
夢を叶える以前にアメリカに住むという土俵にも立てない。
そして自分がどれだけたくさんの人に応援していただき、支えられ、期待していただけているのかを知ることができました。
私の愛するプロダクツである「伝統工芸ネイル」に、どれほどの可能性がまだまだ眠っているのかも。
自分の力だけでは知り得なかった。
出会いから得た価値観のアップデート
番外編です。笑
仕事とは全然関係ないのですが、今年は周りの友人やお客様とのご縁からも多くのことを学び、成長させていただいた1年でもありました。
新しいご縁がたくさんあったし、自ら手を離したご縁もあった。
出会いの中からたくさんの学びがあり、自分の中の価値観が変化した、というよりもより確信的に、より鮮明にアップデートされたという感覚。
その中でも特に私が胸を打たれたご縁は、粋塾の氷室夫妻 とのご縁でした。
(YouTubeのリンクを貼らせていただきます↑)
つくづく思うのは、どんな悩みも、対人関係もお金の悩みも仕事の悩みも全て…それは生まれ育った環境が、大きく影響しているということ。
ここが全ての核であり、日々起こるトラブルや心を掻き乱すような出来事の全てのルーツであるということ。
私は数年前ここに向き合い、全ての過去を精算しました。
いじめや暴力、友人の死、大学を卒業できなかったこと…私の人生の中にはたくさんの「後悔」があったし「恥」があった。
この学生時代までに根強く刻み込まれた私という核が、残酷なまでにやっぱり私そのもので、どうしようもなく今に影響を与えている。
そんな感情や感覚があること自体、私にとっては「恥」だったし、いくつになってもそこに囚われているなんてみっともないし、なんかそういうの全部糧にして乗り越えた超大人!な感じの方がかっこいいし。
自分の弱いところやダメなところを頑張って頑張って隠したくて、最近よく言われるのは「しっかりしてそう、アナウンサーみたい」笑。
私のすぐ近くにいる人たちはもちろん私がドジで抜けてて人よりできないこと全然あるの知ってくれているけれど、
なんとか自立したかっこいい女性っぽく在りたかった。
だけどなんかもういいな、って思いました。
そういうのやめたいなって。
正直言って得することなんてほとんどないし。笑
今年の個人的な私の目標は「本心で自分らしく在る」だったし。
2023年の終わりに、ですから、良いかなって。
先ほどご紹介した粋塾は簡単にいうと「それぞれの事情で引きこもった子供達(小学生から50代まで様々)を引っ張り出して自立支援をする人たち」です。
今年は粋塾の子供達やその他にも学生の子と交流させてもらう機会があって、彼らと触れ合う中でじんわりと心に湧き上がるものがありました。
言葉ではなかなか言い表せないんだけれど、全てを肯定して「幸せだ」って心底思ったんです。
それは誰かと比較して、とかもちろんそういうことじゃなくて、
ちらっとだけ代表の氷室さんに過去にいじめられていたことを話した時に、「愛理ちゃんのこの言葉は乗り越えた人にしか言えない言葉だ」って粋塾の子達の前で言ってもらえた時に、ふと赦されたような気持ちになった。
いじめられていたことや自分の人生の中で起こった出来事について、誰かに隠したいという気持ちはもうほとんどなく、自然と口から出るほど私にとっては過去の出来事になっていたのだけど、
その氷室さんの言葉が嬉しかった。
私の経験の一部が、存在ごと消し去りたい記憶の一部が、誰かにとって救いになったり勇気になったり生きる活力になったり…ちょっとでもほんの僅かでもそう思ってもらえるなら、
本当に生きてきてよかったって、なんだか自分を赦せたのが、私にとって今年最後の禊になったような気がしています。
だからもういいかなって、ブログに書いちゃおって思いました。
学生時代の私は「完全に変な子」で「マジで出来ない子」で「なんか変なもの見えるとか言ってる子」で「人が当たり前にできることができない子」でした。多分今の時代ならちゃんとその特異性の名前もついてたと思う。
今もそこは変わってないかもしれない。いや変わってない。笑
でもそんな私だからできることがあると今なら分かる。
みんながみんな自由に、自分の感覚を信じて生きていけたらいいなと思う。
十人十色なのに「普通は」と言う言葉で相手を否定することはしたくない。
それぞれに違う人生の事情を抱えて生きている。
「あなたはそういう考え方なのね」と言う気持ちで、同調しなくていいから否定せずにその違いを受け入れ合っていきたい。
自分と違う考えを持っている人間は間違っている、という認識を捨てていきたい。
「いきたい」だからまだ私も完璧じゃない。時に自分の感情で人を否定してしまう時がある。
全然完璧じゃない。少しずつ脱していきたい。
そして生きづらい子供たちが減っていく日本で在って欲しいなと願ってる。
もちろんまだまだ私にもこびりついた価値観や概念があるけれど、
そんな迷いや葛藤も人間らしくていいんじゃないかと思う。
そう言うところから作品やアートって生まれてくるものかなと思う。
そしてその私の生み出すアートに、本当に心から「綺麗」って思えることが、幸せだなってつくづく思うんです。
最後に
藍rishの代表としてとか、伝統工芸ネイルの本家としてとか、そういう発信はいつもそれぞれの媒体で行ってきているので、
ここにはありのままの今の私の気持ちを残しておこうと思い綴らせていただきました。
このブログ書いたこと後悔して消したりするのかな、どうなのかな、とかもちろん不安もちょっぴりあるけど、その時はまたその時に考えようと思います。笑
なんだか色々捨てられたような気がして、清々しい気持ち。
新年の自分の爪がどんな作品になるのか、今からとっても楽しみ。
商品を紹介するために、とか仕事のこと考えないで、自分の爪に今の気持ちを描いてみたい。そんな気持ち。
私が形を変えても「描く」ことから離れないのは、やっぱりそう言うところなんだと思う。
ここが核で、人の心に近いところにいたい。
誰かの核にそっと触れて、「好き」でもいいし「嫌い」でもいい、その見えないものに色をつけて形を持たせてアートとして描くのが、藍rish開業当初から変わらない私のネイリストとしての本質なんだと思う。
こんなこと他のネイリストにはできないでしょって、思ってる。
私は人よりできないことたっくさんあるけれど、
人にはできない最強の武器をちゃんと持ってる。
それはこれまでの人生の中で培ってきた一つ一つの経験のおかげで、
だからやっぱり全てのことにありがとうしかない。
ありがとうしかないなぁ。
今までのブログの中で過去ダントツ自分語りなブログになりました。笑
恥ずかしい気持ちもやっぱりあるけど、まぁいいか!まぁいいよ!投げやりじゃないよ!笑
2023年に置いていきます。
2024年は今までの人生で一番自分を信じていないと前へ一歩踏み出せない1年になると思うので、置いていきます。
あと1時間ちょっとで今年も終わります。
2023年、最高に楽しい1年だった!!
バイバイ!!