名古屋市伏見駅から徒歩2分。世界初、漆や螺鈿七宝などを爪に施す伝統工芸ネイルサロンです。
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2015.07.05

ceo & 雨硝子

[ceo]

アイルランド語で「空、天空」を意味する。

 

この作品はタイトルをつけるのにものすごく悩みました。

ものすんごく悩みました。(2度目)

 

タイトルが先の時もあれば、

作品が先の時もあります。

タイトルに従順に作る場合は簡単なのですが、

作品を先に作ってしまうと、描いたものが抽象的であればあるほどバシッと嵌るタイトルがなかなか決まらなかったりします。

 

ceo1

 

遥か彼方遠くの空。

無音の残響。

アップテンポの静寂。

夜明けの雲の上。

現実離れした架空の世界。

此処じゃない何処か。

 

ceo2

 

連れ出して、と

叫ぶように。

高い空を見上げる。

残らない光。

そこに在る灯。

 

ceo3

 

うーん。

想いをつらつらと並べてみても、

うまく伝わらない。

 

天国ってこんな感じ?

 

そんな感じ。

そんな想いで製作しました。

 

逃げ出したい時こそ

現実離れした美しいものに

人は心を寄せてしまうんじゃないかな。

 

これは藍rishオープン前に製作した24の作品の中で

最もお気に入りの子です。

 

 

 

それから次のこの子も。

構想から始まり色の選抜、表現方法の追求まで

製作時間7時間。

 

[雨硝子]

 

雨硝子1

 

これはオープン1週間前の作品です。

どうしてもどうしてもどうしても

どおおおおおおしても!!!!

会いたい人が東京にいて。

ずうううううっと尊敬していた、雲の上の

ネイリストさんに。

無理を言い。

スケジュールを押し付け。

休日までも返上させてしまい。

それでも。

どうしても一度会いたかったんです。

その方についてはまた後日、しっかり語る場を設けたいと思っています。

 

その方にお会いして、東京から帰ってきたその日に

一夜漬けで製作した作品です。

 

雨硝子2

 

タイトルそのまま。

硝子に残る雨を表現したくて。

 

夜です。

硝子の向うに見える街の灯火。

車のエンジン音。

リバーブレーション。

堕ちる雫。

流れる景色。

反射する影。

 

そんな感じ。

 

雨硝子3

 

 

何色にも染まらない硝子。

透けて見えるのに向こう側には届かない。

誰のことも染めない、

在るだけで美しい存在。

 

この世の化合物の中で最も美しいんじゃないかな。

珪砂。

 

 

この頃の本気の力作だったけれど、

1年後、3年後に見返して

「まだまだ未熟だったなー!」

なんて思う日がくるんでしょう。

 

でもこれが藍rish立ち上げ当初の

正真正銘の私の全て。

 

ちなみに雨硝子はこちらのサイトで紹介されています。

http://itnail.jp/articles/yxwWIU3a

 

 

どちらの作品にも愛がたっぷり。

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