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2019.03.18

生きる力 後編

さてさて、昨日の前編の続きです。

 

12月15日、ついに迎えた出産の日。

早朝5時半、陣痛スタート。

7時頃まで様子を見て、タクシーを呼んで病院へ。

もうこの時にはすでに「イタイイタイムリ」状態でしたが生々しいので詳細は割愛します。笑

9時半頃、無痛の麻酔を投与。

それまでの呼吸もできないほどの陣痛の波が嘘かのように引いていき、

波がやってきても「なんかお腹の表面かゆい」くらいでした。

無痛偉大。すごい!文明の勝利!!ありがとう発達した医療!!と勝ったような気持ちでいたのですが、

なかなか赤ちゃんが降りてこない。

子宮口全開になっても降りてこない。

しかもどんどん熱が上がって身体がだるい。

無痛の麻酔も身体が慣れてきたのか?最後の方は普通に激痛でした。

18時頃、「吸引してください!!」と訴え分娩室へ。

そこから約30分、「無理」と「死ぬ」を繰り返し、

陣痛の波が去った隙を見計らって白目を剥いて気絶しながらの壮絶な出産。(恐怖映像)

気絶しても痛みに叩き起こされる。地獄か!!笑

(立会い出産だったので後から白目剥いてたこと知りました。笑った。笑)

 

そうして13時間の陣痛を経て誕生した我が子は、

出てきてすぐに産声を上げてくれなくて、

怖くて心配で、ずっと名前を呼び続けていたら

まだ見えないはずの目を必死に見開いて、

私を見ていました。

動揺しまくりの私はひたすら娘の名前を呼び続けていましたが、

その声を追うように、彼女は必死にこちらを凝視していました。

 

なんとも言えない感覚でした。

感動、と一言で終えてしまうには惜しい感情。

カンガルーケアで胸の上に赤ちゃんが乗った時、

心にあった言葉はたったこれだけ。

「かわいい。」

本当にただ、これだけでした。

 

 

 

 

この日、私と彼の親兄弟だけでなく、

経営者として同じ志を持つ大橋ユカリさんクラウドファウンディングに挑戦中!)や、生まれた時からずっと一緒の親友のような従姉妹に叔母さん。

たくさんの人が駆けつけてくれて、賑やかな病室で、私はぐったりしつつも幸せなお産を経験することが出来ました。

 

産後は自分でも驚くほど穏やかで、

「産後うつ」のような症状も全くなく。

回復もとても順調で、すぐに仕事復帰することができました。

 

この記事を書いた理由を前編では自分の記録としてと書きましたが、

本当は少し違くて。

 

・仕事をする女性の出産

・パニック障害を持つ女性の出産

 

この二つに該当する方に、ぜひ読んでいただきたくて。

妊娠中、自分と似たような人がいないか調べ倒して同じ境遇の人がどんな風に乗り越えたのか知りたかったのですが、なかなか出てこず、、

私は出産秘話なるものを書くことはないと、出産前は断言していたのですが

同じ境遇で苦しんでいる方がもしいたら、少しでも励みになればと心から思うのです。

 

一生懸命仕事をしてきた女性にとって、

妊娠によるキャリアのストップは、きっと人が想像する以上に恐ろしいことなんです。

すごく怖いんです。

これまで積み重ねてきた自分の努力や周りの信用を失うのではないかと、

毎日毎日、不安でした。

お客様に迷惑をかけたくない、これまでと同じサービスを提供したいのに出来ているのか不安になる、

産後はどんな生活が待っているのか、保育園は見つかるのか、

「生まれてくる子供を幸せにできるのか」以前に、考えなければいけない問題が山積みなんです。

特に自営業で自分が中心となって仕事をしている女性にとって、出産は本当に一大事です。

不安で眠れない夜、泣きはらした夜、

ある時はサロンのベランダで約2時間記憶のない時間を過ごした時もありました。

 

だけど、今となっては

来るべき時に来るべくして訪れた出来事だったのだと、ようやく思えるようになりました。

そして、時は継続的に流れ続けていて、

一人おいてけぼりにされてるような気がしていたけれど、そんなことはなく。

ちゃんと「今」と繋がっていられたようです。

 

これは同じ立場で、無事出産を終えた人にしか分からない感覚だと思いますが、

これから出産を迎える働く女性たちへ、「大丈夫だよ」と大きな声で伝えたいです。

 

そして、パニック障害を持って出産に臨む人へ。

私の場合は本当に軽度で、日常生活に支障が出るほどのものではないのですが、

人にはなかなか理解してもらえない恐怖症の一つで、物理的な痛みにすこぶる弱いという特性を持っています。

注射一つうつのも本当に大変で、倒れてしまうので寝転んで処置してもらうのですが、

看護師さんにも「子供でも我慢してるんだから」と笑われてしまいます。

そんなことは自分が一番分かっとるわ!!と叫びたいのを、我慢し続けてきた人生でしたが、

さすがに妊娠中は精神的にかなり不安定になるほど、出産そのものが恐怖でした。

本当にショック死するんじゃないかと、ずっと思っていました。

病院も「うちでは無理だと思う、もっと大きな病院に行ってください」とたらい回しにされ、出産する病院が決まるまで時間がかかりました。

私と同じような境遇の方がいましたら、ぜひ無痛分娩で出産されることをお勧めします。

よく「痛みを感じず出産するなんてダメな母親」なんていう人もいますが、

黙って。無痛でもちゃんと痛いから!!!と言いたい。笑

出産は当然痛いです、でも陣痛はかなり軽減されていたと思います。

これから出産を迎える不安な女性たちへ、

私が乗り越えられたのだから、大丈夫!!!!

 

これを伝えたかった。笑

これを伝えたいがために、ここに私の出産秘話を書き記しました。

この記事がどこかの誰かの心の負担を、少しでも軽減できますように。

心から祈っています。

 

 

 

 

そんな十月十日を経て、誕生した我が子は

自分の命以上に尊く、その存在だけで愛おしい。

彼女の生命力は凄まじく、「生きる力」が漲っている。

弱虫な私のお腹の中で、彼女にはきっと不安な思いをさせてしまっただろうと思います。

だけど今、彼女がいてくれることで、私はこれまで以上に強く、生きていける。

生き、生かされ、生かす。

生きる力の循環が生んだ奇跡なのでしょう。

 

 

 

…余談ですが、

私の「見える」目は、どうやら彼女に移行した様子。

彼女の目に映るものすべてを、私は肯定するつもりです。

これからがとても楽しみ(*^^*)

 

2日間に及ぶ長い記事を最後までお読みくださり、ありがとうございました。

明日の記事はお客様ネイルの「作品解剖」です♩


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