黒の花
ずーーーーっとここしばらく
青×白でお任せオーダーだったK様。
人気が高かった”青花と白枝”や、”波紋”(←クリック♪)など、
K様のお任せオーダーの中から生まれた名作たちです(o^^o)
そんなK様が一変ーーーー!!
”黒の花”
「今日はね、もう黒なの!」
黒ーーーー!!きたーーーー!!
きっと毒素がジワジワ出てきたのですね(o^^o)
私は常に毒気と共存しているので笑、
むしろ失いたくない感性の部分として
大切に失わないようにしているところでもあります。
K様の黒。
飛翔する影。
鋭利な曲線。
だけど、美しい。
そんなイメージ。
出し切ってしまった方がいいかな。
そんなことをモンモンと思いながら制作。
だけどお話ししているK様はいつも通り!
ただ作品の中には思いっきり描き上げたらいい。
私的にはガッツリ黒ーー!な状態で
「こんな感じでいかがですか?」
とお伺いしたところ、
「もっと、もっと黒!黒がいい。」
なんとなく、普段作品(サンプル)を制作する時の感覚を
呼び起こした方がいいかな。
そんな風に感じました(o^^o)
だけど私、好きなんだな。
こんな感じ♡
墨汁欲しかったよね。
もういっそのこと。笑
一点の濁りも曇りもない、漆黒。
それを描き上げるには、
普段使ってる溶剤では優しかったかな、ちょっと。
と言うわけで、墨汁買ってきます。笑
それにしてもかっこいいな。
「綺麗」や「美しい」って言葉では物足りない。
こう言う作品作っていいんだ、って
ちょっと嬉しかったな(o^^o)
K様のおかげで気付けたことがたくさん!
とりあえず、墨汁ーーー!!笑
去年とあるネイリストさんに
「愛理さんの作品は毒があって羨ましい」と(人づてに)言われたことがあって、
なんだかその時は物凄くショックだった。
なんでか、それがイケナイコトって思ってて。
だけど名を連ねる芸術家の残す名作が生み出される時、
それは陰から生み出されるものの方が多いのだそうです。
陰の中から本物の美が生まれる。
救われたな(o^^o)
そうなら、それでもいいなら、
私は毒も大切に抱えながら
大事にしていこうって思いました。
これってきっと作品を作り出す出さないに限らず、
生きている全ての人に、言えることなんじゃないかな。
太陽のようにさんさんと降り注ぐ光よりも
私は月の妖美な怪しく頼りない揺れる優しい薄ら明かりが好き。
今制作している新作で
そんなようなことを表現できたらいいな。
月日が経って、
K様がこの作品を見返す時に、
「あぁあの時の私はこんな感じだったな♡」って
ふと笑顔が溢れてくれたら嬉しいな(o^^o)
藍rishの作品たちには一つ一つに命が宿っているから。
姿形が朽ちたとしても、残るものがある。
それは人の肉体と、同じなのかもしれない。
そうした感覚を共有しあえるお客様たちと
一緒に作品を生み出していけることが、幸せ(o^^o)