名古屋市伏見駅から徒歩2分。世界初、漆や螺鈿七宝などを爪に施す伝統工芸ネイルサロンです。
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2016.03.27

-伝統工芸ネイル-青の糸

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もうね、

早くUPしたくてうずうずしてた。

うずってた。笑

 

やっと完成。

先に言っておきます。

長くなります。

というより、底を無に。

 

そしてこれも先にお伝えしておきます。

こちらの作品は「竹コース」でのメニューでのみ、

4月1日以降よりご案内可能です。

シンプルコースや5本アートコースへの変更は出来ませんので、予めご了承くださいませ。

 

 

”青の糸”

 

 

藍糸 11

藍糸 13

 

 

”青の楔”、解。

 

1年前に製作した作品、

”青の楔”を、解きほぐす。

探し求めた答えを

見つけに行こう。

 

 

藍糸 9

糸 8

 

 

まず、↑の写真と↓の写真。

違いはお分かりになりますか?(」´□`)」

 

 

藍糸 15

藍糸 10

 

 

分かりますよね♡笑

パーツを2種類用意しました。

理由は「両方とも可愛くて選びきれなかった」から♡

 

手作りパーツの”いとし”です。

このパーツにも”いとし”という名を与えました。

この子自身も「作品」なので、次の記事でご紹介させてください。

 

 

どうしよう、

長くなるとか言っておきながら

書きたいことがまとまらなくて何から書いたらいいのか分からない。笑

長くなる、じゃないな、やっぱり。

底が深くなる。

 

私がとやかく書き記す前に

まずは見て、感じて欲しい。

 

 

藍糸 4

藍糸 16

 

 

まずは”青の楔”について。

楔は「くさび」と読みます。

 

 

約1年前の私。

藍rishオープンして間も無く、

技術もまだまだ未開発。

原石も原石で中に光る何かがあるのかも分からなかった。

お客様は数人からのスタート。

右も左もわからない。

不安だらけ。

だけどわくわくしていた。

ドキドキしてた。

 

”青の楔”は「赤い糸」と正反対の意で、

今の環境から解き放たれて、

新しい道をあなたらしく進んでいけますように、

そんな想いで製作した作品。

 

だけど本当は

私の心許なさを断ち切るために作った作品でもあった。

 

私は当時心のどこかで

「ナニカ」を断ち切らないといけないような気がしてた。

それが何かも分からなかった。

断ち切らないといけないはずのソレはずっと後を着けてきて、

私にぴったり張り付いてしがみついてくる。

私はそれがどうしようもなく怖かった。

「連れ出して」なんて漠然と思っていた。

 

願いを紡ぐように

染めた木綿から引き抜いた糸をジェルの中に埋め込んだ。

 

 

糸 11

藍糸 7

 

 

つい先日のこと。

私は私が断ち切りたかった「ナニカ」の正体を突き止めた。

それはほんとはとっても愛おしいものだった。

だけど怖かったんだ、捨ててしまうことが。

それを願って”青の楔”を作ったのに。

1年も前に作ったはずだったのに。

私はそれをずっと大切に抱えていた。

 

どうしようもない「私」自身。

 

記憶を辿って過去を追跡して

全部紙に書き出してみた。

私は醜かった。

だからそんな私自身を

せめて大切に抱きしめ続けようとしていたんだ。

 

だけどもう、さようなら。

 

 

藍糸 19

藍糸 20

 

 

私はいつも

孤独になるために人を好きになる。

最後には一人に戻る。

私はいつだって一人だった。

 

その楔を断ち切りたかった。

 

全てのことに意味があるのだと言うならば。

本当にその通りなんだろう。

 

断ち切って毛羽立った醜い糸なんて

一体なんになると言うの。

中島みゆきの「糸」という曲の歌詞。

この作品を作るにあたって

糸に纏わることを片っ端から調べ倒して。

割と序盤で見つけた曲。

有名で、聴いたことはあったのだけど、

この時はじめてまじまじと聴き入った。

1998年2月にリリースされた曲です。

 

「縦の糸はあなた

 横の糸はわたし

 逢うべき糸に出逢えることを

 人は 仕合わせと呼びます」

 

これが”青の楔”の解。

”青の糸”は、紡いだ糸を、また解いて埋め込んだ作品。

 

まだ終わりは見えないけれど、

これで、お仕舞い。

 

解いた糸をまた紡ぎ出せる日が来たら

その時はまた作品を作ります。

1年後かな、2年後かな。

完結なんてないのかもしれない。

だけど ” 青の ” シリーズは、まだまだ先が長そうだ。

共に歩みましょう。

 

 

藍糸 8

糸 4

 

 

先日東京へ糸紡ぎへ行った時のことをブログにも書きましたが、

あの時は本当に何も考えてなかったんです。笑

ほんと、突発的に

「あ、糸紡ぎたい」って。笑

それがまさかこうなるとは。

うんうん、わかる、そういうものだよね。

辿るべき道を、私は確かに歩んでいる。

 

どうやら縁があるみたい。

 

「縁」

また、糸。

 

 

ねえ、

全てのことに意味があるのだと言うならば。

本当にその通りなんでしょう。

 

 

糸 2

藍糸 28

 

 

この作品のデビューは、私が頂きます!笑

それで初めて完成するもの。

エゴの塊。

だけど美しい。

ね、たとえ誰の爪に乗らなかったとしても

いいの。

 

 

「縦の糸はあなた

横の糸はわたし

織りなす布は いつか誰かを

暖めうるかもしれない」

 

「縦の糸はあなた

横の糸はわたし

逢うべき糸に出逢えることを

人は 仕合わせと呼びます」

 

幸せと、呼びます。

名古屋市伏見駅から徒歩2分。世界初、漆や螺鈿七宝などを爪に施す伝統工芸ネイルサロンです。