名古屋市伏見駅から徒歩2分。世界初、漆や螺鈿七宝などを爪に施す伝統工芸ネイルサロンです。
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2016.07.20

黒の花

ずーーーーっとここしばらく

青×白でお任せオーダーだったK様。

人気が高かった”青花と白枝”や、”波紋”(←クリック♪)など、

K様のお任せオーダーの中から生まれた名作たちです(o^^o)

そんなK様が一変ーーーー!!

 

”黒の花”

 

黒の花

黒の花

 

 

「今日はね、もう黒なの!」

黒ーーーー!!きたーーーー!!

きっと毒素がジワジワ出てきたのですね(o^^o)

私は常に毒気と共存しているので笑、

むしろ失いたくない感性の部分として

大切に失わないようにしているところでもあります。

 

K様の黒。

 

飛翔する影。

鋭利な曲線。

 

だけど、美しい。

 

そんなイメージ。

 

 

黒の花

黒の花

 

 

出し切ってしまった方がいいかな。

そんなことをモンモンと思いながら制作。

だけどお話ししているK様はいつも通り!

ただ作品の中には思いっきり描き上げたらいい。

 

私的にはガッツリ黒ーー!な状態で

「こんな感じでいかがですか?」

とお伺いしたところ、

「もっと、もっと黒!黒がいい。」

 

なんとなく、普段作品(サンプル)を制作する時の感覚を

呼び起こした方がいいかな。

そんな風に感じました(o^^o)

 

だけど私、好きなんだな。

こんな感じ♡

 

 

黒の花

黒の花

 

 

墨汁欲しかったよね。

もういっそのこと。笑

 

一点の濁りも曇りもない、漆黒。

それを描き上げるには、

普段使ってる溶剤では優しかったかな、ちょっと。

と言うわけで、墨汁買ってきます。笑

 

それにしてもかっこいいな。

「綺麗」や「美しい」って言葉では物足りない。

こう言う作品作っていいんだ、って

ちょっと嬉しかったな(o^^o)

K様のおかげで気付けたことがたくさん!

とりあえず、墨汁ーーー!!笑

 

 

黒の花

黒の花

 

 

去年とあるネイリストさんに

「愛理さんの作品は毒があって羨ましい」と(人づてに)言われたことがあって、

なんだかその時は物凄くショックだった。

なんでか、それがイケナイコトって思ってて。

 

だけど名を連ねる芸術家の残す名作が生み出される時、

それはから生み出されるものの方が多いのだそうです。

 

陰の中から本物の美が生まれる。

 

救われたな(o^^o)

そうなら、それでもいいなら、

私は毒も大切に抱えながら

大事にしていこうって思いました。

 

これってきっと作品を作り出す出さないに限らず、

生きている全ての人に、言えることなんじゃないかな。

太陽のようにさんさんと降り注ぐ光よりも

私は月の妖美な怪しく頼りない揺れる優しい薄ら明かりが好き。

 

今制作している新作で

そんなようなことを表現できたらいいな。

 

 

黒の花

黒の花

 

 

月日が経って、

K様がこの作品を見返す時に、

「あぁあの時の私はこんな感じだったな♡」って

ふと笑顔が溢れてくれたら嬉しいな(o^^o)

 

藍rishの作品たちには一つ一つに命が宿っているから。

姿形が朽ちたとしても、残るものがある。

それは人の肉体と、同じなのかもしれない。

そうした感覚を共有しあえるお客様たちと

一緒に作品を生み出していけることが、幸せ(o^^o)

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