前回の記事の続きです♪
二日目は奥宮参拝。
すみません知識が足りず専門用語が未だによくわからないのですが、ざっくり言うと山の頂に本当の社(?)があるのでそこにお参りにゆくのです本当に文章が幼稚でごめんなさい( ; ; )
さらにざっくりいうと登山です。
登山(°_°)!
滝行にばかり意識がいっていてあまり意識がそちらに向いていませんでした。
準備不足な自分を後に猛烈に呪うことになります。
登山。
そう、あれは小学生の時校外学習か何かで登山をしたあの時。
あまりのしんどさに二度と山登らないって思ったあの日。
それ以来ずっと避けてきた行事、それが登山です_| ̄|○笑
ほぼ引きこもりで大した運動もせず歩く筋肉しかない私。
突然朝方になってまたビビりはじめる。
「えっと、あの、途中でリタイアってできますか…?震」
ベテランお姉さんに確認を取り心の担保に。
そして私本当に山を舐めていた。
というか、もう全体的に舐めてました。
↑ご覧ください、この軽装を。
普段着やん。リュックサックですらないやん。スニーカー裏ツルツルやん。
_| ̄|○
ちゃとした礼拝着を着ていらっしゃる方を見て本当に申し訳なくなりました。
完全に舐めている!!!
どうも昔から危機感が足りず直前になって(それも本当に取り返しのつかないほどの直前)焦るタイプです。
朝の8時、お参りをしてから登山スタート。
↑カメラのレンズが汚れてたっぽい。泣
登りはもうカメラを構える余裕がなかったです。
とりあえず行きて山頂に辿り着くことだけを考えていました。
「どこに足を踏み込むか」。
それだけに意識を集中させた2時間半。
「登らせたまへ」「導きたまへ」そんな掛け声を上げながら1列になって登っていきます。
初心者ということと極度の運動不足もあって、
ベテランのおじさま方が優しくサポートしてくださいました。
人の優しさに触れました、泣きそうでした( ; ; )
山頂へ辿り着き気持ちの良い見晴らしの良い場所へ出た時は
なんとも言えない感動があった。
そしてこの顔である。
多分寒くて凍えてますね。笑
そしてすぐに移動し、奥宮参拝へ。
これも神聖な儀式ゆえ、あまりたくさんは撮影できませんでしたが↑の金細工が密かにお気に入り。
些細な所にも氣が張り巡らされていて、仕事が丁寧で美しい。
時を経て古くなり欠けた金属の錆もまた愛嬌があって微笑ましい。
そしてお昼ご飯を食べなんとか復活!←かなり憔悴仕切っていたので!笑
今回の登山での目的を遂行。
それは、ここでしか撮れない最高の写真を撮ること。
1週間前に施して少し爪が伸びてしまっているのは見逃してください。( ; ; )
京都の螺鈿職人さんの作品螺鈿彩-radensai-を施した作品です。
こちらまた改めてご紹介させてください。
日本の伝統に触れ、椿と伝統工芸ネイルのコラボレーションを実現すること。
そしてそれは下山の際宮本さんがずっとサポートしてくださっていたことにより、きちんと果たすことができました。
下山は登山よりも厳しく私はヨタヨタと下って足もガクガクで全然周りを見れていなかったのですが、
見晴らしの良い場所や撮影スポットなど、その都度「愛理さん写真撮るにふさわしい場所だよ」と教えてくださり撮影する間も待っていてくださるという紳士っぷり( ; ; )
大自然の中、八百万の神々と共に、愛でる。
ごめんなさい、自分の手の写真で自画自賛申し訳ないのですが
本当に綺麗。
螺鈿とは貝殻細工を使用した伝統工芸の一つの技法です。
光に当たり反射し屈折し、揺らめくような妖美な輝きを発する貝殻。
流るる水に触れ冷たさを知り指は赤く染まる。
土と葉に触れ温かみを知る。
川の水は美味しく、身体が元気を取り戻すようで、
もののけ姫の例のあのシーン(行ってしまった。なぜだ…あれから急に身体が軽くなった)を思い出しました。
本当に、染み込むように身体の一部になっていく感覚が心地よかったんです。
冷たい空気の中、小さな花が誇らしげに凛と咲いていた。
背丈10センチもない彼女の姿から感じたのは、それでも揺らぐことのない「強さ」だった。
普段だったら絶対に触らない、触れないようなものにも触れれたりして本当に不思議でした。
例えば花や苔や落ち葉。
裏に虫がついていたらどうしよう…といういつから備わった恐怖心なのか自分でも分からない感覚に惑わされ、ずっと触れることのないまま時を重ねてしまったみたい。
一つ一つの小さな命が助け合い、奪い合い、そして共存していた。
空は高く、どこまで行ってもきっとこの手に届くことはなく、
それでも優しくいつも見守ってくれているような気がした。
とりあえずレンズの汚れに気づけなかったのが悔しいです。笑
たくさんの方のサポートのおかげで、
無事に下山することができました。
往復5時間の旅。
私にとってはものすごい修行のひと時でした。笑
下り始めて3分後には「生きて地上に降り立たねば」ということしか頭になかった。本当に。
脹脛も太腿もガクガクだった。右手も杖を握りすぎてヒリヒリした。
だけど得られるものがたくさんあった。
足元に咲く草花を、仰ぎ見る空を純粋な心で「綺麗だ」と思えた、
それだけで十分貴重な時間だった。
あ、緑青だ。
以前お客様のオーダーで緑青に触れてから、えらく敏感になってしまいまして。
銅が錆びて自然に発生する青い錆。
美しいです。
後半はほとんど爪の写真を撮りまくっていましたが、
これはこれで私なりの奥宮参拝だったんだなと。
今でも神様のことや仏教の教えや歴史的背景など細かいことはよく分からないけれど、
ゆっくりでも知っていけたらいいなと思うし、こうして伝統工芸ネイルを通して導かれるようにご縁をいただいたすべての出会いと出来事に、きっと意味があるのだと思うから。
それが今は何なのか分からなかったとしても。
苦しいこと、辛いこと。
「今」を生きていると負の感情に囚われがちですが、
人間というのはうまいことできていて
「過去」を振り返ると思い出は美化され苦しかった出来事はほとんど忘れてしまっているんですよね。
そして「未来」を見つめると胸が高鳴る。
下山をする時にベテランの見知らぬ優しいおじさんに言われました。
「足元ばかり見ない、少し前を見て進みなさい」と。
踏み外しそうで滑りそうで転げ落ちそうで怖くて、
足元ばかり気にしているから余計に怖くなって、次に踏み出す一歩が重くなってしまうんですよね。
今より少し前を見ること。
たくさんのヒントを得た私は、昨日の私よりちょっぴり強気です。
だからほら、あんなに苦しくて辛くてしんどかったのに、「また山登ってみよっかな」とか思ってる私がいる。笑
今が苦しくても、苦しかったこともひっくるめて思い出は美しくなってくれるから。
だから足元をすくわれたって、次へと一歩踏み出せる勇気を。
そんなこんなで、11月11日〜12日、
禊の儀式を終え、いろいろ捨て去って来ました。さようなら、
年内にいろんなものを断捨離しなければと思っていたので、最高のタイミングでお誘い頂き心より感謝しています。
ご同行させていただいた宮本チームの皆様、本当にありがとうございました!
そして長々と書き連ねたこちらの記事を最後までお読み下さった皆様へ、心よりの感謝を(*^^*)